運動会 頑張ったね!
運動会に沢山の応援ありがとうございました
雨のため1日延期になりましたが、運動会当日は、天候に恵まれ、沢山の観客の皆様に来園していただき、子どもたちの姿を見ていただくことができました。
お母さんたちには、朝早くからお弁当作りありがとうございました。
きっと、ご家族の皆さんおそろいで、美味しい昼食の時間になったことと思っています。
日本にしかない運動会、大切な日本の文化です。
さて、運動会を振り返りながら各学年の成長をお伝えしようと思います。
年少さんは初めての運動会でした。
運動会に向けてお散歩の帰りにグラウンドを走ることから始まりました?
いえいえ、そうではありませんでした。
「自分のことを自分でできること」に年少さんが気づくことから運動会の練習がはじまりました。 そして、先生のお話に耳を傾けること‼ の練習、ここから、運動会が始まっていました。
「うちの子大丈夫かしら?」と思っていらしたお母さん、我が子の成長が見えましたか?
年少さんは、しっかり育っていますよ。 運動会の入場行進、しっかりできましたね。
競技中や競技待機中に、お母さんに甘えてぐずるお子さんもいましたが、そこはぐずっても仕方がありません。だって、沢山の観客の皆さんがいらしたので、子どもの心が乱れて当然でした。 だってまだ小さいですから。
年中さんはギャングエイジ。 自己主張が強かったり、反対に事情が理解できる子は状況の読み取りが早く、ぐっと我慢してしまう子…など色々な個性のぶつかり合いがあります。 そんな年中さんですが、運動会に向かってルールをしっかり理解し、競技に気持ちを向け参加できること。参加する種目が少し増えますが、ぐずる子はなく、年少さんとは違い、やっぱり一つ大きくなった姿を見せてくれました。
こんな姿も見えました。 練習の時、かけっこで靴が脱げてもかまわず泣かないで駆け抜けることができるようになりました。
年長さんは、立派に最終学年らしく、自分たちでやり遂げる姿を見せてくれました。
大人がリードしなくても、堂々と胸を張り競技し判断をする姿は素晴らしい姿でした。
年少や年中のお母さんたちは、年長の姿を見て、「うちの子どもも年長になったら、こんな風に出来るようになるのかしら」と半信半疑の方がいらっしゃるのではないかと思われます。 素晴らしい姿を見せてくれた年長ですが、この子たちにも、年少時代があり、年中時代があり、お母さん達の頭を悩ませました。
子どもが経験しなければならない、年齢にあった心の発達の課題を、年長の子ども達も通ってきました。 その上の今です。
「幼稚園で遊ばせてばかりで大丈夫かしら?」と思われている方は、この年長の姿を見てください。 しっかり心が育っています。 心が育たないと現在の年長の姿に届いてきません。
年長が運動会に向かって各クラスでこだわってきたことは、ただ一つ!
それは、話し合うことです。
皆の運動会に向けて各クラス様々な課題を、その時その時に、みんなで話し合い、心を整えて当日を迎えました。担任とクラスメンバーの気持ちが一つになり運動会を迎えています。 堂々とした姿でした。 年長のリレーでは競争心バリバリで当日です。
幼い時から競争心をあおらなくても、その時が来たらしっかり競争に向かい、負けたくない気持ちが出て来ました。今は幼稚園です。大人が競争に向けての心をあおり、不安を持たせるより、その時の心に響くことをしっかり習得させ、その時を待つ実りは大きいものと実感します。
子どもたちの心の実りに大きく貢献してくれることは、幼稚園の環境です。
具体的には、幼稚園にある玩具です。
子ども達が触れる幼稚園の環境の中にあるおもちゃは、単なるおもちゃではなく、年齢にあった課題をクリアするための、大切な道具なのです。
道具にふれ、子ども自身が自分の気持ちに気づき、仲間をしり、友だちと仲良く遊び、けんかをし、話し合うことを覚え、人の気持ちを知り…
私たち大人には計り知れない、心の成長を子どもたちは幼稚園内の環境から気づき学んでいます。 その結果の年長の姿です。
それでも、年長には、まだまだクリアしなければならない課題があります。
それは、小学校へ上がるまでに経験しなければならないこと‼
今の年長の更なる成長が今から楽しみですが、各担任やクラスメイトと共に心の強さを磨いてほしいと考えています。
他の幼稚園にはない子どものためだけの環境が、ここの幼稚園にはたくさんあります。
それは、全て子どもが子どもらしく、自らの心を動かし、人生の土台を耕すための環境です。
子どもの成長は、派手なものではなく静々と進んでいくものです。
成長が見えないと思わず、植物の実りのように実のなる季節を待ちましょう。
必ず、我が子は成長を見せてくれますから。